マグネシウムというミネラルは優しいミネラルという印象がある。
「マグネシウムは逆に筋肉を弛緩させる作用がある。マグネシウムは、血管の平滑筋においてカルシウムの流入を選択的に抑制し、血管壁の収縮を妨げることで血圧を下げるため、高血圧の予防効果が期待されている」(川端輝江=編著『しっかり学べる!栄養学』)というような記述を見るからなのだが。
しかし、マグネシウム(http://ipidiw.co.jp/nutrition/magnesium.html)の「腎機能障害によるマグネシウム濃度が高くなる場合の症状」には、
反射低下、筋脱力、運動失調
昏睡、精神変化、錯乱
嘔吐、顔面紅潮、熱感、低血圧
徐脈、心電図異常、呼吸抑制、呼吸停止
と記されている。
この前の「ミネラル独自の働きについて(モリブデンと銅)」では、銅の「過剰摂取」について掲載した。
銅(http://ipidiw.co.jp/nutrition/copper.html)
過剰摂取・副作用
腎臓が正常に機能しなくなる
亜鉛などが欠乏すると銅が腎臓に蓄積され、機能しなくなると考えられる。
ミネラル同士が影響し合っていると言える。
また、マグネシウムに対して、血圧を上げたりして何となく悪いイメージのあるカルシウムなのだが、カルシウム(http://ipidiw.co.jp/nutrition/calcium.html)の「不足・欠乏」には「腸がマヒし腸閉塞」、「膀胱がマヒして拡張」と記されていたり、「働き・効果」では「血小板を活性化して出血時の血液凝固を早める」と記されていたりして、夫の脳内出血とその後の腸閉塞にカルシウム拮抗薬が悪さをしていたと思わされるのである。
また、マグネシウムの「不足・欠乏」で、「細胞浮腫」と記されているのだが、これと反対にマグネシウム過剰・カルシウム不足では細胞外液(血漿・組織間液)が増え、そこに溜まり、浮腫や神経の圧迫を起こすのではないだろうか?それが、アトピー性皮膚炎の悪化において組織液が滲み出ることに繋がっていると思われる。
以下、4月13日加筆
お肉にカルシウムの多い塩をふり、カルシウムの多いプリンを昼食で食べた頃、「組織液が液でなく、黄色い粉状になった」と言う。
カルシウムの血液凝固作用が働いたかと思われた。