風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

ミネラル独自の働きについて(モリブデンと銅)(アトピーとの闘い最終章)

ミネラルが体内をアルカリに傾け、傾きすぎるとアトピー皮膚炎が悪化すると言っても、次の段階ではそれぞれのミネラルの独自の働きについて考える必要があるだろう。

亜鉛やセレン等の抗酸化に働くものは明らかに体内をアルカリに傾けると言えるように思う。しかし、またナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどは細胞内外のどこに存在するかによって電解質バランスに関わり、これもpHに関連している。

 

モリブデンhttp://ipidiw.co.jp/nutrition/molybdenum.htmlについて記載された中には、銅に関連して相反するような記述がある。

「働き」においては「銅の排泄に関わっている」と記されているのだが、「過剰摂取・副作用」では、「銅の排泄ができず、貧血を起こす」「銅欠乏症となってしまう」「体内の銅の量が極端に少ない場合、モリブデンの中毒症状が起こる」と。

 

これは、モリブデンが鉄や硫黄と共にキサンチンオキシダーゼの活性中心となっていることと関係していると思われる。

銅は鉄の運搬に働き、それと共に代謝されていくが、モリブデンが過剰になることで、鉄がキサンチンオキシダーゼに使われるために「銅の排泄ができず、貧血を起こす」ということが起こってくるのではないかと思われる。

 

また、亜鉛の機能と健康』には、「メタロチオネインは、含硫アミノ酸であるシステインを多量に含む低分子のタンパク質で、システインのSH基に金属を結合してその毒性を弱める働きがある。毒性の強い重金属が体内に入るとメタロチオネインが合成され、その重金属を捕捉する仕組みがある。メタロチオネインは必須元素である亜鉛によっても誘導されることが知られており、亜鉛の運搬体としての役割も持っていると考えられている。メタロチオネインは小腸、肝臓、腎臓といった防御・解毒・排泄機能を持つ臓器で発現しやすく、有害金属と亜鉛が入れ替わることによって重金属を捕捉し、尿中に排泄させる」と記されているが、モリブデンもこの働きをしているのではないかと思われる。だから、モリブデンの「働き」の中には、「体内の有害物質を体外に排泄する」と記されているのだろう。この場合、銅は有害金属として捉えられている。そのためモリブデン過剰で、「銅欠乏症となってしまう」

 

「銅の排泄ができず、貧血を起こす」

「銅欠乏症となってしまう」

モリブデン過剰で起こるこの二つの事象は相反するように思われるが、一方は排泄されすぎて欠乏するのであり、もう一方は、働くことが出来ずに臓器に蓄積するということだろう。

同じモリブデン過剰で反対の状態になるのは、他の栄養素の体内量が関連してくると思われる。

 

銅(http://ipidiw.co.jp/nutrition/copper.html「過剰摂取・副作用」に、「腎臓が正常に機能しなくなる」と記されている。

つまり、モリブデン亜鉛が銅に対して適正に摂取されていれば、臓器への蓄積(過剰)は起こらないということではないだろうか?

 

ご飯に多く含有されているのがモリブデンと銅であるが、私は無類のご飯好きなのだが、VCの多いみかんとVB12とヒスチジンの多い魚の干物を子どもの頃から食べてきたので、銅は不足がちなのではないかと思える。

 

大豆にもモリブデンと銅が多く含有されているが、水煮大豆ではモリブデンはなくなり銅とマンガンとなる。納豆ではモリブデンとVKだが、挽き割り納豆ではモリブデンがなくなり、VKとパントテン酸となる。

 

 

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