風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

カルシウムの鎮掻痒作用と血液凝固作用(アトピーとの闘い最終章)

アトピー性皮膚炎の栄養治療(1日の量)

カルシウム、マグネシウム500〜1000mg

 ヒスタミンの遊離を抑える。かゆみを伴う神経症状を鎮める

 マグネシウムは生理活性物質の生成を促す。

(柏崎良子=著『栄養医学ガイドブック』p181

 

「高ヒスタミンの患者にビタミンCとナイアシンを投与しても、効果はなかった。しかしカルシウムを投与すると、ヒスタミンレベルが下がり、症状は改善した」(生田哲=著『心の病は食事で治す』)

 

このことをずっと考え続けてきた。それが、『栄養医学ガイドブック』の記述を見てようやく理解できた。

カルシウムはヒスタミンの遊離を抑える」から「カルシウムを投与すると、ヒスタミンレベルが下が」って痒みを鎮めるのだ。

 

マグネシウムは生理活性物質の生成を促す」というのは、p177に書かれてあるプロスタグランジンE1の生成にマグネシウムが、亜鉛、VB6、VC、ナイアシン、ビオチンと共に関わっているということだ。

このプロスタグランジンE1はおそらく血液をさらさらにするだろうから、造られすぎると血液凝固作用が抑制され、組織液が滲み出すことになる。

 

これに対して、血液凝固作用を持つカルシウムが必要となる。

 

カルシウム(http://ipidiw.co.jp/nutrition/calcium.html
働き・効果
血小板を活性化して出血時の血液凝固を早める

 

残りの1%は血液や組織中にカルシウムイオンとして存在する。これは機能カルシウムと呼ばれ、血液凝固、筋肉収縮、神経刺激伝達、生体膜の物質透過などの役割を持ち、酵素の成分にもなる。機能カルシウムはごく微量だが、生命維持に欠かせないため、血中カルシウム濃度は、各種ホルモンや活性型ビタミンDにより一定に保たれている。(川端輝江=編著『しっかり学べる!栄養学』p186)

 

 

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