アトピー性皮膚炎の栄養治療(1日の量)
カルシウム、マグネシウム500〜1000mg
マグネシウムは生理活性物質の生成を促す。
(柏崎良子=著『栄養医学ガイドブック』p181
「高ヒスタミンの患者にビタミンCとナイアシンを投与しても、効果はなかった。しかしカルシウムを投与すると、ヒスタミンレベルが下がり、症状は改善した」(生田哲=著『心の病は食事で治す』)
このことをずっと考え続けてきた。それが、『栄養医学ガイドブック』の記述を見てようやく理解できた。
カルシウムは「ヒスタミンの遊離を抑える」から「カルシウムを投与すると、ヒスタミンレベルが下が」って痒みを鎮めるのだ。
「マグネシウムは生理活性物質の生成を促す」というのは、p177に書かれてあるプロスタグランジンE1の生成にマグネシウムが、亜鉛、VB6、VC、ナイアシン、ビオチンと共に関わっているということだ。
このプロスタグランジンE1はおそらく血液をさらさらにするだろうから、造られすぎると血液凝固作用が抑制され、組織液が滲み出すことになる。
これに対して、血液凝固作用を持つカルシウムが必要となる。
カルシウム(http://ipidiw.co.jp/nutrition/calcium.html)
働き・効果
血小板を活性化して出血時の血液凝固を早める
残りの1%は血液や組織中にカルシウムイオンとして存在する。これは機能カルシウムと呼ばれ、血液凝固、筋肉収縮、神経刺激伝達、生体膜の物質透過などの役割を持ち、酵素の成分にもなる。機能カルシウムはごく微量だが、生命維持に欠かせないため、血中カルシウム濃度は、各種ホルモンや活性型ビタミンDにより一定に保たれている。(川端輝江=編著『しっかり学べる!栄養学』p186)