アデノシンは生体のほとんどの細胞が産生するプリン代謝物である。アデノシン3リン酸(ATP)を介して細胞のエネルギー代謝に関与し、細胞表面の受容体を介して細胞機能の制御・調節する。
アデノシンは、血小板膜状のアデノシンA2A受容体を介してアデニル酸シクラーゼ活性を高めることによって血小板内CyclicAMP濃度を上昇、血小板凝集を抑制する。また、血管平滑筋を弛緩することにより血管を拡張する。
カフェインは、アデノシンA1受容体およびアデノシンA2A受容体に対して同等の結合親和性を持ち、それら受容体の作用を阻害する。カフェイン摂取により眠気が減少するが、これにはアデノシンA2A受容体が関与していることが証明された(http://plaza.umin.ac.jp/~mishina/PDF/AdenosineA2AReceptors.pdf)
〈アミノ酸系〉
アミノ酸はたんぱく質を構成する最小単位の物質。たんぱく質自体は無味ですが、それを構成するアミノ酸には甘味、苦味、うま味などを中心としたさまざまな呈味があります。うま味を呈するアミノ酸の代表的なものは、昆布や野菜類、発酵食品に多く含まれるグルタミン酸です。
〈核酸系〉
核酸はヌクレオチドとも呼ばれるリン酸を含んだ物質。生物の代謝や運動エネルギー源となるアデノシン三リン酸(ATP)が有名です。うま味物質として知られるのは、煮干し、かつお節、魚、肉類に多く含まれるイノシン酸、干したきのこ類に多く含まれるグアニル酸です。
〈有機酸系〉
有機酸とは一般に窒素を含まない炭素化合物のことを言い、酢酸、クエン酸、乳酸、コハク酸が有名です。この中でうま味を呈するものは貝類に多く含まれるコハク酸が知られています。
クレアチニン(Cr)はクレアチンの代謝最終産物で,クレアチンから非酵素的にH2Oが取れた無水物である。
クレアチンは,グリシン(G),アルギニン(Arg),メチオニン(Met)の3つのアミノ酸から肝や腎で合成され,その大半はクレアチンまたはクレアチンリン酸として骨格筋に保有されている。筋肉細胞内では,クレアチンリン酸からCK反応によってATPが生成し筋収縮活動に利用され,その代謝産物として生成したクレアチンからクレアチニンが産生される。
血中非蛋白性窒素化合物の一つであるCrは腎糸球体から濾過され,ほとんど再吸収されることなく尿中に排泄される。したがって血中Crの測定は,腎での濾過機能の指標となり,そのクリアランスは腎機能を評価する上に有用である。https://test-guide.srl.info/hachioji/test/detail/000750123
クレアチンリン酸という物質は筋肉が運動するための重要なエネルギー源です。これが代謝されたあとにできる老廃物がクレアチニンです。クレアチニンは腎臓でろ過されて尿として排出されるため、血中のクレアチニンの濃度が上昇していることは腎臓の機能が低下していることを意味します。
クレアチニンが高値を示す場合、腎臓に何らかの異常が起きていることが考えられます。急性腎臓病・慢性腎臓病・心不全などが疑われます。(心不全が起きると、腎臓に血液が流れにくくなって、老廃物が排泄できなくなってしまいます)https://www.sonysonpo.co.jp/md/i_hch015.html
メチオニンの脳浮腫について調べていたら、なんだか横道に逸れてしまった・・。