ご飯と同じ仲間の野菜達
メチオニン>シスチンでリジン<アルギニン
オクラ、キュウリ、クレソン、小松菜、しそ、チンゲンサイ、冬瓜、ニガウリ、ブロッコリー、水菜、もやし、モロヘイヤ、なす(メチオニン=シスチン)、皮むき油炒め人参(メチオニン=シスチン)
ごま、かぼちゃ、ひまわり、油揚げ、高野豆腐
リジンは必須アミノ酸のひとつに数えられ、からだのタンパク質の組み立てに欠かせない重要なアミノ酸です。タンパク質中に2~10%含まれています。人間のからだの組織を修復したり、成長に関与し、さらに細菌やウイルスに対する抗体、ホルモン、酵素をつくるといったさまざまな機能をもっています。(中村丁次=監修『栄養成分バイブル』)
「抗体、ホルモン、酵素」はタンパク質であるから、これらを合成するためには、「タンパク質の組み立てに欠かせない」リジンが重要になるだろう。そして皮膚を造る場合にもリジンは重要なアミノ酸だと言える。肉や魚に多く含有されている。
精白米の第一制限アミノ酸はリジンである。娘がリジンの少ないおにぎりやパンばかり食べていた時は皮膚が造られなくて良くなかった、と言える。
パンなどの小麦製品ではメチオニンよりシスチンを多く含有するが、ご飯ではシスチンよりメチオニンの方が多く含まれる。
リジン>アルギニンでメチオニン>シスチンの肉や魚に合わせると、ご飯ではメチオニン過多となるように思われる。これが悪い!
S-アデノシルメチオニン(S‐adenosylmethionine、SAM、SAM-e)とは、アデノシンとメチオニンとから生体内で合成される生体内物質である。補欠分子族の一種でメチル基供与体として作用する。活性メチオニン(active methionine)とも呼ばれる。略号はSAMまたはAdoMet。
アデノシンとメチオニンとはメチルスルホニウム結合を介して連結しているが、このメチルスルホニウム結合は高エネルギー結合であり、このメチル基がコリン・クレアチニンなどのメチル化合物生成に利用される。メチル基を失ったS-アデノシルメチオニンはS-アデノシル-L-ホモシステイン(SAH)となる。
(略)
一度SAMがコリンにメチル基を提供すると、クレアチン、カルニチン、DNA、転移リボ核酸、ノルアドレナリンおよび他の化合物の生成の際にS-アデノシル-ホモシステイン(SAH)に変換される。通常の状況の下では、ホモシステインはビタミンB6、ビタミンB12、葉酸(SAMの主な補因子)が存在する状態で、最終的にはメチオニン、SAM、またはシステイン、グルタチオン、その他の有用物質に変換されて出てくる。これらのビタミンが十分な量が存在しない場合、SAMはしっかりと分解しないことがある。結果として、十分な利益が得られず、またホモシステインが危険なレベルに増加する可能性がある。
高レベルのホモシステインは動脈硬化(動脈の硬化や狭窄)と結びついており、同様に心臓発作、脳卒中、肝臓の損傷、場合によりアルツハイマー病のリスクの増加させる。したがって、SAMと一緒にしばしばビタミンBサプリメントが飲まれる。これらのビタミンはホモシステインを他の有用な化合物へ代謝させるのを助ける。
マグネシウムの多いカマスと豆腐の味噌汁とご飯の献立に、カルシウムを補いたいと黒ゴマをふりかけたのだが、炒りごまはリジン<アルギニンでメチオニン>シスチンだった。
カットわかめはリジン>アルギニンで良いが、メチオニン>シスチン。
青菜もリジン>アルギニンだが、メチオニン>シスチン。
この組み合わせだと、シスチンが弱い。
なかなかシンプルで理想的な献立を作り上げるのは難しい。