風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

エネルギー合成とミトコンドリアとマンガン

ヒト(すべての哺乳動物と大部分の脊椎動物も)では3種のSODが存在する。SOD1は細胞質、SOD2はミトコンドリア、SOD3は細胞外空間に存在する。SOD1は2つのユニットからなる二量体であるが、他の2種は4つのユニットからなる四量体である。SOD1とSOD3は銅と亜鉛を含むのに対し、SOD2はマンガンを活性中心に持つ

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AA%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%89%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%A0%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BC

 

myrtus77.hatenablog.comこれは、つまり、酸素を使ってエネルギー産生をするミトコンドリアが多く存在する心臓において、酸素をあまり使わないで解糖によってエネルギーを産生する方向へと向かわせることにアセチルコリンが関わっているということである。

「酸素をつかってエネルギーを作るために活性酸素の90%がミトコンドリアでつくられる」(『安保徹のやさしい解体新書』)ということであった。だからミトコンドリア活性酸素を除去する酵素をつくる能力も持っているというのである。

 (略)

 安保徹の免疫力を高める食べ方』(中経の文庫)に、「ミトコンドリアは行きすぎると突然死を招く」と書かれた頁がある。

 

骨格筋を使って運動をしない場合でも常時動いている心臓にはミトコンドリアが多く存在するというのは、ミトコンドリアでは酸素を使って常時一定のエネルギーを合成できるように造られているということだ。

しかし、ミトコンドリアでエネルギーが造られすぎると突然死を起こすのだ。

そこでアセチルコリンが合成されれば、心臓においても、酸素を使わない解糖系でエネルギーを造る方向へと向かわせるということなのである。

 

マンガンは、ミトコンドリアで酸素を使ってエネルギーを造るTCA回路においても、また糖代謝に関わって嫌気的エネルギー合成においても、さらにミトコンドリア活性酸素を消去するスーパーオキシドジスムターゼ(SOD2)にも関わっているということであるから、エネルギー合成においてこれほど重要なミネラルはないだろうと思われる。

 

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マンガンは糖質、脂質、タンパク質の代謝にはたらく酵素の構成成分であり…エネルギーづくりにはたらいています。(中村丁次=監修『栄養成分バイブル』)

TCAサイクルで使われるミネラルには、マンガン、…などがあります。(柏崎良子=著『栄養医学ガイドブック』p63)