風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

エネルギー産生と、SODにおける亜鉛とマンガンの働きの違い

meromeropy77.hatenablog.comSOD1は2つのユニットからなる二量体であるが、他の2種は4つのユニットからなる四量体である。SOD1とSOD3は銅と亜鉛を含むのに対し、SOD2はマンガンを活性中心に持つ

 

亜鉛の過剰摂取(https://ipidiw.co.jp/nutrition/zinc.html
・発熱

 

亜鉛と銅は、細胞質(SOD1)と細胞外空間(SOD3)のスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)に含まれる、ということである。

マンガンミトコンドリアのスーパーオキシドジスムターゼ(SOD2)に含有されているという。ここからマンガンは持続的なエネルギー合成に関わっていると言えるように思われる。

タンパク質の合成にだけ関わる亜鉛と比べて、マンガンはタンパク質、脂質、糖質の3つの代謝過程に関わる。またマンガンアセチルコリンの合成に関わって、行き過ぎた好気的エネルギー代謝を抑え、嫌気的エネルギー代謝にシフトさせる。

 

 

www.nips.ac.jp

この研究発表で言われていたのは、

1.温度センサーであるTRPM2は活性化物質が存在しない状態では、体温域では活性化しませんが、マクロファージの免疫反応によって産生される過酸化水素があると、体温域でも反応するようになることがわかりました。

2.免疫を担うマクロファージの異物を貪食する反応は、TRPM2の働きによって、発熱域(38.5℃)で、より増強することがわかりました。

 

この二点であるが、過酸化水素は、スーパーオキシドジスムターゼがスーパーオキシドを消去した後に発生する。

 

つまり亜鉛を過剰摂取すると、細胞質と細胞外空間でスーパーオキシドジスムターゼが合成され、スーパーオキシドを消去して過酸化水素を生じさせるということになる。

すると温度センサーが活性化される。そこに、ウイルスや細菌などの異物があれば発熱によってマクロファージの貪食作用を増強させるように働くということになる。

 

しかし、マンガンの場合は、酸素を使ったミトコンドリアでの持続的なエネルギー産生と共に、その真逆の働きである糖代謝によるエネルギー合成にも関わっているために、高熱を出させるというところに至らないのではないだろうか?