以下の内容は私の思考過程のものであり間違いが含まれているかも知れません。
メチレーションについて書かれたサイト「メチレーションとは」(https://eiyouryouhou.jp/treatment-plan/epigenetics/what-is-methylation)の図を見ていると、メチオニンから変換されたホモシステインをシステインに変換する所でビタミンB6が関わっている。ホモシステインからメチオニンへと戻る過程でビタミンB12が関わっているのだが、この過程はB12によって、メチル基を作る葉酸回路と接合している。テトラヒドロ葉酸からメチルテトラヒドロ葉酸へと変換された葉酸が一部はビタミンB12によってテトラヒドロ葉酸へと戻され、一部はビタミンCとB12によってメチオニンへと変換される。
過去記事「メチレーションとシスチン - 風と、光と・・・」で引用した「ウォルシュ博士は、…メチル化を促進するのはメチオニン、メチル化を抑制するのは葉酸だと結論した」というのは、メチル基を作る葉酸回路とビタミンB12の摂取量に関連していると思われる。
ビタミンB12が少ない状態で葉酸を摂りすぎると、B12が葉酸回路でばかり働かされ、ホモシステインをメチオニンへと戻す方で働けなくなるということだ。
もう一つ、「メチル化を促進するのはメチオニン」と記されているところから考えてみよう。
メチオニンはビタミンCによってホモシステインに変換され、ホモシステインはビタミンB6によって一部がシステインへと変換される。その後、B12がなければメチオニンへと戻ることは出来ない。
ここで、ビタミンCとB6が多すぎれば、メチオニンはシステインへと変換されて、メチオニンへと戻ることが出来ない。
そして食物の中には、元々メチオニンよりシステイン(シスチン)含有の方が高いものがあるから、「メチル化を促進するためには元々の原料となるメチオニンがなくてはならない」、と言うことになるのだろう。
さて、ニンニクにはビタミンB12が全く含有されていない。しかし、B6と葉酸含有は非常に高い。そしてメチオニンよりシスチン(システイン)の方が多く含有されている。
肉や魚介ではほとんどがシスチンよりメチオニンの方を多く含有している。物によって微妙に違いがあるが、小麦と大豆製品はメチオニンよりシスチンの方が多い。米・飯ではメチオニンの方が多い。
B12も、(焼きのり等の例外を除いて)動物性食品にしか含有されていない。もっとも多く含まれているのは貝類である。青魚にはB6もB12も多く含まれているが、獣肉では、牛肉、豚肉、鶏肉になるにつれてB12は少なくなる。鶏もも肉皮つき唐揚げで0.3μg。ササミだとさらに少なくなって、焼いた物で0.2、茹でた物では0.1μgである。
スーパーで私が時折買って来るお総菜に「烏賊の唐揚げ」があるのだが、これにはニンニクが使われている。夫にタウリンを摂らせるために買ってくるのだが、これを私がつまんで食べても具合が悪くなることはなかった。それで調べてみると、貝類ほどではないが、これに使っているスルメイカだとB12が多いということが分かった、5.4μg。そして葉酸が少ない。
葉酸は野菜や果物、豆、海藻など植物性の食品に多く含まれている。
B12が少なく葉酸が多い物とニンニクを合わせて摂ると、悪性貧血を起こすのではないかと考えられる。
ニンニクの場合、ここに、カリウムが多いということと、硫黄化合物を含有しているということで水分バランスにも影響しているということが言える。
さらにもう一つ、以下のような情報を見つけた。
銅 http://ipidiw.co.jp/nutrition/copper.html
過剰摂取・副作用
赤血球の破壊による貧血(溶血性貧血)
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