風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

ループ利尿薬とアルブミンと亜鉛とネフローゼの関係(メモ)

利尿薬:尿の排泄をスムーズにする薬剤で、乏尿やむくみ(浮腫)の改善に「ループ利尿薬」が用いられます。腎臓の血流量と糸球体ろ過量を減少させない薬剤です。このような『利尿薬』で効果が得られないネフローゼ症候群のむくみを改善するために、「濃縮アルブミン製剤」という血液製剤が併用されることもあります。

https://www.asahikasei-pharma.co.jp/health/kidney/treatment/medicine.html

 

ループ利尿薬の特性を知る

A.血液中ではアルブミンと結合し、近位尿細管上皮細胞を経由して尿細管腔中に分泌される
B.ヘンレループ上行脚太い部のNKCC2輸送体を阻害⇒Na利尿効果
C.マクラデンサのNKCC2輸送体を阻害⇒1. RAA系活性化2. TGF抑制(GFR維持

https://www.marianna-kidney.com/wp/wp-content/uploads/2019/06/TheAdvanced20190623.pdf

 

ネフローゼ症候群:血液中に含まれるタンパクであるアルブミンが大量に尿中に漏れ、血液中のタンパク(アルブミン)濃度が下がることで低タンパク血症の状態になり、その結果、全身に浮腫(むくみ)が起こる疾患です。アルブミンは血管の中に水分を引き込む作用があり、血流を維持するのに重要なはたらきをしています。血液中のアルブミンが低下すると、血管の中の水分が外に漏れ、皮下や臓器の外に溜まるため、足や顔がむくみ、高度になると肺や腹部、さらに心臓や陰嚢にも水が溜まります。

https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/nephrotic_syndrome/

 

利尿薬がアルブミンと結合して尿中に出るため、アルブミンに引きつけられるナトリウムも尿中に出、ナトリウムに引きつけられて水分も尿中に出ると考えられる。

しかし、利尿薬がアルブミンと結合して尿管へと出るため、アルブミンと結合して細胞内に取り込まれる亜鉛も尿中に排出されるということではないだろうか。

 

meromeropy77.hatenablog.com

 

 

ループ利尿剤(http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se21/se2139005.html

【飲み合わせ・食べ合わせ

抗生物質の組織内濃度が上昇し、副作用が増強する可能性があります。とくにアミノグリコシド抗生物質による聴覚障害、セファロスポリン系抗生物質の腎毒性に注意が必要です。

心臓の薬のジギタリス薬と併用するときは、効きすぎによるジギタリス中毒に十分注意します。

気分安定薬のリチウム(リーマス)と併用するときは、リチウム中毒の発現に注意しなければなりません。

血糖降下薬のSU薬やインスリン注射薬の作用が弱まる可能性があります。

糖尿病治療薬のSGLT2阻害薬(スーグラ、ルセフィ、フォシーガ、アプルウェイ、デベルザ、カナグル)との併用により、利尿作用が増強するおそれがあります。また、メトホルミン(メトグルコ)と併用する場合は、乳酸アシドーシスの副作用に注意が必要です。

ステロイド薬やグリチルリチン製剤、一部の漢方薬と飲み続けるときは、低カリウム血症に注意します。

鎮痛薬との併用により、この薬の利尿作用が弱まる可能性があります。

飲酒は控えてください。めまいや立ちくらみがでやすくなります。