コレステロールとは何ぞや?と思って改めてメモることにした。知ってるつもりになっていると思考停止に陥るからね。
コレステロールは脂質の一種である遊離脂肪酸で、食事からも摂取されますが、体内で合成される量のほうが多く、食事によるコレステロール摂取量の約2倍に上ります。(略)
コレステロールは肝臓と小腸で生産されます。血液の血漿中溶け込んで必要な箇所に運ばれますが、脂質で水に溶けないため、タンパク質とリン脂質に包まれた水に溶けやすいリポタンパク質のかたちになって、血管の中を移動します。(略)
体内のコレステロール量を左右するのは、飽和脂肪の量と食品のバランス(略)
・細胞膜の原料となる。
・副腎皮質ホルモンを合成する。
・消化液である胆汁酸の原料となる。
・太陽光線に当たるとビタミンDの先駆物質をつくる。
〈コレステロールのはたらき〉
細胞膜や血管を強くする
神経組織に存在し、情報伝達に関与する
性ホルモンによって性的能力を高める
黄体ホルモンによって妊娠を維持する
〈コレステロールが不足すると〉
脳出血の確率が高くなる
貧血をおこしやすい
細胞膜が壊れやすくなり、血管がもろくなる
肺結核にかかりやすい
低コレステロール血症となり、死亡率がやや高くなる
めまい、しびれなどの神経障害をおこしやすい
(中村丁次=監修『栄養成分バイブル』)
コレステロールを多く含む食品はダントツで鶏卵(卵黄)(https://wholefoodcatalog.com/nutrient/cholesterol/foods/high/)
以下は細胞膜について、
細胞の表面を覆う膜は、リン脂質の2つの層(リン脂質2重層)から構成されている。このため、酸素や二酸化炭素などのガス体や脂溶性の物質は細胞膜を自由に通過できるが、水や電解質(Na+、K+、Ca2+等のイオン)のような水溶性の物質はほとんど透過できない。
細胞膜は、このように細胞内外の物質の出入りを制御しているが、生命維持にとって不可欠な電解質や栄養素(グルコースやアミノ酸等)の出入りなくして細胞は生きてゆけない。
では、どのように脂溶性以外の物質の出入りを制御したり、細胞内外の情報交換を行っているのであろうか。
これらの役割を果たすために、リン脂質2重層の中には特殊なタンパク質がさまざまな形ではめ込まれており(図1)、それぞれ特有の機能をもっている。
そのようなタンパク質には、特殊な化学反応にかかわる酵素、情報の伝達にかかわる化学伝達物質やホルモンなどを受け取り、細胞内へ情報を伝えるための受容体、水溶性物質、特に水や電解質が膜を移動するための極めて小さな孔(チャネル)、ある物質と結合することによって、細胞内外への物質輸送を担う担体、また細胞膜の外側に頭を突き出したタンパク質に糖質が付着した糖タンパク(糖とタンパク質の結合体)等がある。
糖タンパクは、血液型を決定したり、免疫系細胞では細菌やウイルス、毒素と結合する受容体(レセプター)として働くなど、さまざまな役割を担っている。