痒みを抑える方法は三つある。
一つは、プロスタグランジンE1を合成する栄養素を摂ること。これには、亜鉛、マグネシウム、VB6、VC、ナイアシン、ビオチンが必要となる。
もう一つは、ヒスタミン分解酵素を合成する。このために必要な栄養素は、亜鉛、マグネシウム、VB6、VC、銅である。
三つ目は、副腎皮質ホルモンの合成である。これについては何度も書いてきたので省略する。ただ、副腎皮質ホルモンの合成は夜されない方が良いと思う。
一つ目と二つ目に共通する栄養素が亜鉛、マグネシウム、VB6、VCだ。
ナイアシンは、プロスタグランジンE1の合成には必要だが、摂りすぎるとヒスタミン値を上げて痒みを増すので注意が必要である。
また、銅はヒスタミン分解するためには必要だが、ドーパミンをノルアドレナリンに変換して交感神経を活性化する過程で働くため、夜に摂りすぎると眠れなくなる可能性がある。
これらのことに注意をして献立を考えたいと思う。
亜鉛、マグネシウム、VB6、VC、ナイアシン、ビオチンがある時にリノール酸からプロスタグランジンE1へと変換されるのである。このプロスタグランジンは痒みを抑えると言われている。そして、おそらくこのプロスタグランジンは血液凝集作用も抑制すると考えられる。
つまり、これらの栄養素と共にビオチンを摂ると、痒みは抑えられるが血液凝固作用が抑制されて、組織液が滲み出すということだ。