でも、カルシウム34mg、マグネシウム23mgというサツマイモの成分含有を活かしてカルシウムを摂ろうと思うなら、焼き芋にしてそのまま食べるのが一番かも?
プルーンほどではないが、干しぶどうもビタミンB6食材として使えるのではないかと思う。
B6はプルーンより少ないが、カリウムとリンがプルーンより多い。プルーンは鉄が多いと言われているのだが、100g当たりで比べると干しぶどうの方が鉄は多い。しかしビタミンA類は比較にならないくらいプルーンに多く含まれている。
同じ乾燥果実でも、ブルーベリーのB6は干しぶどうよりさらに少なくなるのだが、マンガンとナイアシンが一桁違って多く含まれている。また、括弧書きで記されるビオチン量がブルーベリーには比較的多い。プルーンと干しぶどうのビオチン量は成分表には記載されていない。
カルシウムとマグネシウムではプルーンはほぼ同値だが、干しぶどうとブルーベリーではカルシウムの方が多い。
娘が中高生の頃、干しぶどうをレモン果汁に漬け込んだものを常備して、お弁当の端っこに入れて持たせていたものだった。
以下の内容は私の思考過程のものであり間違いが含まれているかも知れません。
2002年第一刷発行の古い栄養素の本なのだが、ビオチンについて以下のように書いてある。
皮膚障害の治療に効果があることは、古くから知られてきました。現在では、アトピー性皮膚炎の治療に、ビオチンが用いられています。(吉川敏一『ビタミン・ミネラル早わかり』より抜粋)
2012年初版発行の新しい栄養学の本には、次のように記されている。
生卵白に含まれる糖たんぱく質のアビジンはビオチンと結合しやすく、ビオチンーアビジン結合体となり、ビオチンの腸管吸収を阻害する。そのため、長期間にわたって生の卵白を多量に摂取した場合、ビオチン不足になる可能性がある。このことを卵白障害という。
アビジンは加熱すると活性を失うため、卵の加熱調理で卵白障害は予防することができる。(川端輝江=編著『しっかり学べる!栄養学』より抜粋)
また、以下のサイトには、
https://kanri.nkdesk.com/hifuka/eiyou16.php
アトピー性皮膚炎患者の脂肪酸組成がビオチン投与で改善されたことから、血液中のビオチン濃度が正常の半分程度といわれるアトピー性皮膚炎の患者における皮膚の落屑や油分の不足にこの辺の機序も絡んでいるのかもしれない。
(略)
次に、T細胞、B細胞などの免疫系の是正(主に細胞性免疫?)とヒスチジンなどのアミノ酸の尿中排泄の変動がある。
免疫系の細胞は元を辿ればアミノ酸なので、それを調整することが過剰な免疫を抑えることと関係があるのかもしれない。
ビオチンのヒスチジン排泄作用についても、実験データはあるもののその機序は明らかではないが、これが今現在アトピー性皮膚炎治療とビオチンを結びつける上での一番の作用であるのは言うまでもない。(抜粋)
ヒスタミンは痒みの伝達物質だとされているが、リノール酸がアラキドン酸へと変換されていっても痒みを引き起こす生理活性物質(プロスタグランジンE2、ロイコトリエン4)が生成される。
ここで、亜鉛、マグネシウム、ビタミンB6、ビタミンC、ナイアシン、そしてビオチンが働くと、リノール酸は逆にアレルギーを抑制する生理活性物質(プロスタグランジンE1)へと変換されていくようである(柏崎良子=著『栄養医学ガイドブック』)。
作用機序は明らかになっていないようだが、ヒスチジン排出にもビオチンは一役買っているようだ。
こういったところからビオチンがアトピー性皮膚炎に良いと考えられていると思われる。
ビオチンは、黒糖、きな粉、アーモンド、ひまわりの種、きのこ類、焼きのり、カットわかめ、いわしの缶詰、卵黄などに多く含まれている。
レバー類にも多いが、あまり多すぎる物は要注意だと私は考えている。
以下の内容は私の思考過程のものであり間違いが含まれているかも知れません。
通常、生体内で放出されたアセチルコリンは、酵素アセチルコリンエステラーゼ(AChE)の作用で、コリンと酢酸に速やかに分解、除去される。サリンなどの神経ガスはAChEを失活させるため、アセチルコリンが除去されず、痙攣、唾液過多、瞳孔の収縮などの症状がみられる。一部の殺虫剤にもAChEを阻害する物質が含まれている。
脳内のアセチルコリンの相対的減少はアルツハイマー病と関連があるとされ、コリンエステラーゼ阻害剤、ドネペジル(商品名アリセプト)が治療薬として用いられている。脳内のアセチルコリンの相対的増加はパーキンソン病と関連があるとされている。(ウィキペディア「アセチルコリン」)
サリンは神経伝達物質のアセチルコリンと似た構造を持つ。サリンはアセチルコリンを加水分解するアセチルコリンエステラーゼ(AChE)の活性部位に不可逆的に結合することで、AChEを失活させる。それによりアセチルコリンの分解を阻害し、神経伝達を麻痺させる作用が働く。(ウィキペディア「サリン」)
アセチルコリンエステラーゼとビタミンB6の関連を調べていて上記のようなウィキペディアの記事を見つけたのだが、パーキンソン病でドーパミン補充薬を服用している場合にビタミンB6を摂りすぎると良くないということも分かった。
そういった辺りからビタミンB1へとつながっていった。ビタミンB1について記されたサイトを以下にリンクさせて頂く。
ビタミンB6、ビタミンB12とともに摂取することで、疼痛を緩和したり、コリンエステラーゼの作用を阻害することでアセチルコリン作用をしたりする可能性も指摘される。
(略)
フロセミドなどのループ利尿薬はビタミンB1の尿中への排泄を促進する可能性がある。
https://kanri.nkdesk.com/hifuka/eiyou10.php
夫は、うっ血性心不全の処方で、心不全の薬であるβ遮断剤カルベジロールと共に利尿剤フロセミドも処方されているのだが、フロセミドが(アセチルコリン作用をする可能性のある)ビタミンB1を排出することによって、心不全の改善にも働いていると考えられる。
しかし、飲み続ければ、栄養素の不足となって別の不具合が生じるだろう。食事などでB1を補っていく必要があると思われる。
さらに驚いたのは、中村丁次=監修『栄養成分バイブル』のビタミンB1を多く含有する食品の中にオレンジ天然果汁が入っていたことだった。もちろん、うなぎや豚肉に比べるとずっとずっと少ないのだが、同じ果物で比べると柑橘類の果肉のB1含有量は他と一桁違って多いようである。
このことで何に驚いたかと言うと、アロマセラピーの本などで、柑橘類の精油に多く含有されているd-リモネンにアセチルコリンエステラーゼ抑制作用があると記されているという点になのだ。つまりオレンジ果汁は、精油成分でも栄養素ビタミンB1でもアセチルコリンエステラーゼを阻害する働きをする、と考えられるということである。
『栄養成分バイブル』にはオレンジにイノシトールが多く含まれているとも記載されている。イノシトールは神経伝達を活性化するのではないかと考えられる。それで私は、アセチルコリンが働くためにはコリンそのものよりもイノシトールの方が大事ではないかと考えているのだ(もちろんその時々の体内状況による)が、アセチルコリンの働きを増強するという点では同じ方向へと向かわせるかも知れない。
まぁやはり結論を言えば、どんな栄養素を摂るにしても同じ食品からばかり摂るのではなく、同じ仲間の中でも変化させていくのが良いと思う。
薬剤服用なしで生じる「熱せん妄」は高熱時に起きますが、タミフル服用後大部分(80%)は熱が下がってからですから熱せん妄ではありません。他剤が考え難い証拠に、単独で解熱時に異常行動や突然死が起きています。だから呼吸抑制死と異常行動は同じ作用機序の延長線上にあるものです。(抜粋) https://t.co/iQEtFxg449
— 猫祐物語 (@syodainekosuke) 2019年1月22日
カレー粉にはビタミンB6が多く含有されている(0,59mg)のだが、カリウム含有もやはり高い(1700mg)。
カレールゥになると、B6=0,07mg、カリウム=320mgとなり、食塩相当量はカレー粉0,1gからカレールゥ10,7gに上がる。
カレー粉のB6は唐辛子に負うところが大きいのではないかと思う。
成分表の野菜のところに表示されているとうがらしの果実を乾燥させたものでは、ビタミンB6が3,81mg、カリウムが2800mg、ナトリウム17mg、食塩相当量0となっている。
ししとう、赤ピーマン、黄ピーマン、青ピーマンの順にビタミンB6もカリウムも少なくなっていく。青ピーマンではブロッコリーよりビタミンB6が少ないのだが、他の野菜と比べるとB6食材と言えるように思う。
タコライスというのは蛸が入っているわけではなさそうなのだが、
蛸には銅が多い。リシンも比較的多いので、カレー粉と赤ピーマンのB6とでコラーゲンを形成するリシルオキシダーゼを合成してくれないだろうか、と期待して合わせてみた。結果は?良く分からないが・・(笑)。
でももしかしたらノルアドレナリン合成の方に向かっていくかも知れない。昼食向きかも?
豚挽肉で作ると、亜鉛とヒスチジンやリジン、アルギニンの含有がグンと高くなるので免疫の方に働きすぎるかも知れない。
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以下の内容は私の思考過程のものであり間違いが含まれているかも知れません。
ビタミンB6食材について書いてきたのだが、ちょっとここで立ち止まらなければいけない。
B6を摂るということで黒糖とさつまいもについて書いてきたのだが、この二つにはパントテン酸とカリウムが多い。それで、パントテン酸とカリウムの多い物を摂りすぎると良くないのでは?というところに再び考えが向かって行く。
パントテン酸とカリウムの組み合わせで何が問題なのかを考えるのは一筋縄ではいかない気がするが、分かっていることだけメモしておこう。
パントテン酸は副腎皮質ホルモンを合成する。この過程で生成されるノルアドレナリンはカリウムの細胞内取り込みを促進する。カリウムの細胞内取り込みは能動輸送であってエネルギー(を造るための糖質)を必要とする。糖質が少なくカリウムが多すぎる場合は細胞内にカリウムが入りきれず細胞外に留まる。
この時、逆に糖質を摂りすぎた場合はインスリンが分泌され血糖値を下げようと働き、血糖値を上げようとするパントテン酸の働きと拮抗する。しかしインスリンはカリウムを細胞内に取り込み、ナトリウムを細胞外に出すので、細胞内の水分も細胞外に出る。
上記部分は、血漿と組織液の区別をせず、細胞外液として一つにまとめてしまっているので充分ではない。
また、ビタミンB6はインスリン合成にも副腎皮質合成にも必要であり、どちらに動いても消費される。
ここで問題になってくるのが、ビタミンB6が少なくパントテン酸とカリウムが多い物である。私の中で一番に思い浮かぶのが納豆である。
カリウムが増えすぎて細胞外に留まることでナトリウムが細胞内に移動し、ナトリウムに引き入れられた水分が細胞内に増えすぎれば細胞膜を破って組織液となって滲み出てくるだろう。この時、マトリックスメタロプロテアーゼを合成する亜鉛等の栄養素が多すぎれば表皮細胞が分解されて組織液となって吹き出すことになる。
納豆で思い浮かべるのはもう一つコリンである。コリンによってアセチルコリンが造られ、これが骨格筋で受容体に結合すれば、ナトリウムイオンが細胞内に流れ込む。カリウムが多くて細胞外に留まる上にアセチルコリンの働きでナトリウムがますます細胞内に流れ込むことになる。
ナイアシンの多い物とパントテン酸の多い物、コリン、マンガンの多い物を同時に摂るとアセチルコリンが合成されやすくなる。
やはりカリウムの多い物を摂る場合は塩化ナトリウムの多い物と組み合わせて摂るように気をつけなくてはならないと思う。減塩をしてはまずい。ブドウ糖の腸管からの吸収のためにもナトリウムは必要。
以下の部分は再考の余地あり。
もう一つは硫黄分の多い物とカリウムの多い物を摂りすぎるとカリウムは細胞内に入れず細胞外に留まり、結果的にナトリウムを細胞内に入れ、細胞内の水分を増やし、増えすぎれば細胞膜を破るということになる。ニンニクは硫黄分もカリウムも多い。
一昨年のクリスマスの昼食後、夫の具合が急に悪くなったのも、ニンニクを擦り込んだ(パントテン酸の多い)鶏もも肉の唐揚げとクリスマスのショートケーキの組み合わせでナトリウムが阻害されたと考えられる。その頃は、この祝会のお昼だけでなく、その前からカリウムの多い物を摂らせていたのだった。
ニンニクについては再度(いや、再々再度くらいになるだろうか?)まとめたいと思うが・・。