このところなんだか足が攣る、そんなにカルシウムのものばかり摂ってるかなぁ?と考えていた。
B6を大量に摂取することで、マグネシウムの消失が起こることがある(生田哲=著『心の病は食事で治す』p153)
そう言えば、毎日コーヒーに黒糖を入れて飲んでいた。黒糖に最も多く含有されているのが、VB6である。しかも、砂糖類はほとんどがCa>Mgだ。
カルシウムとマグネシウムの比率だけを考えていると意外な所に落とし穴があったという感じである。
ヒスタミンの分解やインスリンの合成などVB6が補酵素として働く所ではマグネシウムも一緒に働いている。やはり部分だけでなく、栄養素の働きの全体を見なければいけない、と思う。
マグネシウム不足による障害は、これまで研究されてこなかったので、あまり見出されていない。これが落とし穴となっている。こういうことだ。マグネシウムは生体のエネルギー通貨であるATPや遺伝子DNAの成分であるばかりか、DNAのコピーであるm−RNAをタンパク質の生産工場であるリボソームにくっつけるのにも欠かせない。
だから、マグネシウムが不足すると、エネルギー不足、タンパク質不足に陥ることは明白である。この結果、イライラ、心の混乱、性格の変化、記憶困難、学習障害などの症状が現れることは容易に予測できる。
マグネシウムが多く含まれている食物は…。(略)煮汁の中におよそ五〇パーセントのマグネシウムが溶け出てしまう。だから、汁を捨ててしまうと、十分な量のマグネシウムを取りにくい。(生田哲=著『心の病は食事で治す』p129)