風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

モリブデン高含有の大豆製品の中でも納豆のモリブデン含有はド高い!(痛風と心不全との関連で)

モリブデンを多く含む食品は1位から13位まで豆類。14位がバジル。その後もしばらく豆類が続く。(https://wholefoodcatalog.com/nutrient/molybdenum/foods/high/

しかし、その食品の中で何が最も高含有かを見る必要がある。

大豆に多い栄養素はモリブデン、銅(https://calorie.slism.jp/104023/)であり、水煮大豆に多い栄養素は銅、マンガンhttps://calorie.slism.jp/104028/)である。これによって、水煮にすることでモリブデンが水に溶け出て減るということが分かる。

さて、納豆に最多く含まれている栄養素がモリブデン、次にビタミンKである。(https://calorie.slism.jp/104046/

しかも納豆の場合、100gあたり290㎍と高含有である。

もう一つ、味噌にも多い。豆味噌に至っては大さじ一杯程で11,52㎍もある。(https://calorie.slism.jp/117048/

どうして私がモリブデンをここまで問題視するかというと、モリブデン含有酵素であるキサンチンオキシダーゼが尿酸値を上げるからである。

キサンチンオキシダーゼ(xanthine oxidase、XO、XAO)は、活性酸素種を発生させるキサンチンオキシドレダクターゼの型の一つで[2]、ヒポキサンチンをキサンチンへ酸化し、さらに尿酸への酸化を触媒する酵素である。ヒトを含む多くの生物において、プリン類の異化に重要な役割を果たす。
このタンパク質は大きく、分子量は約270,000で、2個のフラビン分子と2個のモリブデン原子、8個の鉄原子がそれぞれの酵素ユニットに結合している。モリブデン原子はモリブドプテリン補因子に含まれ、酵素の活性部位になっている。鉄原子は[2Fe-2S]フェレドキシン鉄・硫黄クラスターを構成しており、電子移動反応に寄与している。
ヒトを含む霊長類では尿酸を分解する酵素を持たず、尿酸はプリン体の最終産物である。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%B3%E3%82%AA%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%BC

 

プリン(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3_(%E5%8C%96%E5%AD%A6)
アデニンやグアニンなどの、核酸ヌクレオチドの骨格を構成する核酸塩基として広く生物中に存在する。生化学や栄養学ではアデニンやグアニンを中心とした、プリンを部分構造として持つ生合成・代謝産物を総称してプリン体と呼ぶ。
プリン体代謝されると尿酸となる。尿酸は強力な抗酸化物質でありヒト体内において酸素が関与する有害な反応を減弱もしくは除去する働きがある一方で、尿酸が体内で析出して結晶ができると痛風発作を誘発する。痛風患者がプリン体を過剰摂取すると病状が悪化すると言われる。

 

モリブデン https://ipidiw.co.jp/nutrition/molybdenum.html
働き・効果
• 炭水化物・糖質・脂質・尿酸の代謝を助ける
• 鉄の利用率を上げる働き
• 銅の排泄に関わっている
• 毛髪や皮膚、爪の多く存在し、肌の生まれ変わりを促進する
酵素の働きを助ける、代謝に関わっています
摂取・吸収
• 体内での吸収率は高い(食品に含まれるモリブデンの約75%が使われる)
• 過剰に摂取されたモリブデンは尿中に排泄される
不足・欠乏
• 貧血
• 頻脈(心拍数の増加)
• 多呼吸
痛風
• 尿や血液中の尿酸の減少
過剰摂取・副作用
• 消化管・肝・腎の異常
• 昏睡
• 血中尿酸値の上昇とともない、痛風の症状が起こる
• 関節痛・高尿酸血症
• 銅の排泄ができず、貧血を起こす
• 銅欠乏症となってしまう
• 筋力低下、慢性疲労
• 成長障害、神経症状、低尿酸血症、脳症、脱毛
心不全によって死にいたる可能性がある
• 体内の銅の量が極端に少ない場合、モリブデンの中毒症状が起こる
食品・食材
玄米、精白米、米
枝豆、納豆、大豆、あずき、落花生
牛乳、チーズ

抜粋で引用しています。管理人メロメロピー)

 

上にリンクしたモリブデンの過剰摂取・副作用の状態に、「高尿酸血症」と「低尿酸血症」の相反する二つの状態が記されている。これは、尿酸が結晶化する前後での違いではないかと考えられる。尿酸が血中で増えて結晶化されない状態ならば高尿酸血症となり、尿酸が結晶化されれば血中では低尿酸となるだろう。

 

もう一つこのリンクには気になる記述がある。モリブデンの働きに「鉄の利用率を上げる働き」と「銅の排泄に関わっている」と記されており、過剰摂取・副作用に「銅の排泄ができず、貧血を起こす」と「銅欠乏症となってしまう」と「体内の銅の量が極端に少ない場合、モリブデンの中毒症状が起こる」と記されていることである。

キサンチンオキシダーゼの活性部位はモリブデンだが、この酵素は「8個の鉄原子がそれぞれの酵素ユニットに結合している」と記されている。ここに銅が関連してくると思われる。鉄の利用には銅含有酵素セルロプラスミンが欠かせないが、鉄がモリブデンによってキサンチンオキシダーゼとして使われるためにセルロプラスミンが消費されて銅が欠乏するということが起こってくるのではないかと思われる。

もしくは銅とモリブデンの間に直接的な競合関係があるのかもしれない。

 

納豆には比較的銅が多く含有されている。しかし、モリブデンが高含有であるために銅が消費されて不足するということが言えるのではないかと思う。

モリブデンの過剰摂取・副作用に、「心不全によって死にいたる可能性がある」と記されている。銅は心筋を動かすシトクロムC酸化酵素、リシルオキシダーゼ、セルロプラスミン等を構成する重要な栄養素である。

 

夫が最初に心不全で入院する半年程前、最初にナイアシンの多いタラコを家族で頻繁に食べていた。その後やはりナイアシンの多い鶏胸肉、焼き豚などに嵌まって割と頻繁に食べた。それから夫がインフルエンザにかかった後に咳だけが残って夜も咳で眠れないということが続いた時、パントテン酸が多いから納豆はどうかと寝る前にも食べさせたりしていた。入院後、ナイアシンパントテン酸の高摂取でアセチルコリンが造られることを知って、そのせいで心不全に陥ったと考えていたが、ここでもう一つ納豆によるモリブデンの過剰摂取でも心不全を引き起こしたということを理解した。

 

本当に、良かれと思ってやることが裏目に出る。こういう罪を抱えていると思わされる。

 

しかし、またモリブデンも体に必要な栄養素であるということを記しておかなくてはならない。モリブデンが不足している状態で、プリン体の多い物を食べるならどうなるだろう。プリン体代謝されないまま体内で増え続けるということになるのではないだろうか。そうするとどうなるだろう?

 

meromeropy77.hatenablog.com

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